アンダーワールド2 エボリューション コレクターズ・エディション
斬新な世界観とスタイリッシュな映像美で世界に衝撃を与えたアンダーワールドの続編。2005年作らしいのですが、やっと見ることができました。
しかーし・・・前作が好きで、期待してしまった分、かなり残念な結果に・・・。正直あんまり面白くなく、前作の良さがまったくなかった。予算が増えてCGとか映像関係は文句ないのだけど、脚本がどうもしっくりこない。一番恐れていた無意味な恋愛要素の挿入が頻繁。ケイト・ベッキンセールのヌードシーンも???という感じ。宣伝効果を狙ったのか、それとも監督の奥さん自慢なのか。
ケイトの少女時代もちょっと無理があった(笑)。本人がやらなくても・・・監督の趣味なの?(またか)
恋人マイケル役のスピードマンも役不足感が否めない。怪物になってしまった苦悩があまり感じられず、中途半端な行動力にイライラさせられる。とにかくセリーンとマイケルの、「世界は二人のために」な感じがうざい。いつの間にDQNカップルになっちゃったの・・・(泣)。
オープニングのヴァンパイアとライカンの戦闘シーンはとても良く、ヴァンパイアたちのお耽美な雰囲気がちゃんと出てました。一族の闇の歴史ってなかなかそそられるものがあります。
のだけど、全体的にはブレイド系の、いかにもモンスターな吸血鬼とライカンの戦いになったのは残念。アクションシーンはもうちょっと熟成させてほしかった。前作は肉弾戦以外のところでの攻防が面白く、更にアクションにも工夫が見られて新鮮でかっこ良かった。でも今回はありきたりで特に印象にも残らなかったなー。ワンパターンだし、武器も銃ぶっ放しばっかりで。
キャラクターも前作に比べてつまらなくなっちゃった。というか、前作が良すぎたのかも(笑)。好きだったキャラが軒並み消えてしまったのは残念としか言いようがなく、大体ルシアンがいなくなった時点で(略)
つーか、マイケル弱すぎw
それにしてもストーリーをいまいち把握しにくい。登場人物同士の関係とか複雑でわけが分からず混乱。1を3回見た私でも分かりかねるものを、なんとなく今作から見てしまった人はチンプンカンプンだろう。伏線回収ってレベルじゃねーぞ。
いきなりデレク・ジャコビが超重要人物で出てきたり・・・大体マーカスは何がしたかったのよ。急に俺は神とか言い出しちゃって、大昔の優しい弟想いの兄はどこ行ったの。やっぱりライカンのマッドサイエンティストの血なんか吸っちゃって頭がおかしくなったのかしら。とにかく今回の主役とも言えるマーカスとウィリアムのデザインがダサすぎて泣けた。兄が弟好きすぎて萌えた。ウィリアム、何百年も閉じ込められてた割りに登場が普通過ぎて笑った。ずっと寝てたんじゃないか、こいつ。
閣下の血が最強なら部下も全員飲めよ、と思った。下にべちゃべちゃに溢れた血がもったいなすぎる。いや、実は部下は人間なのだろうか。もしマイケルが飲んだらどうなるのか興味が沸くなあ。最強の中の最強?
セリーンは最後までストイックな戦う女でいてほしかったな。マイケルは死んだままでよかったのに(おい)そんでもって、マイケルの死体を貪り食って最強の戦士になるセリーンとかだったら☆5つだったのに。
それにしても全体的に妙に思わせぶりな演出には少々イラっときてしまった。ほら、ここかっこいいよー、見て見て!と言わんばかりのスローモーションとか。
気になるポイント
・ウィリアムの閉じ込められてた城がヴァンヘルシング
・やたら死亡フラグ立てまくりな閣下親衛隊隊長
・最強の吸血鬼の力をもってしても鍵無しでは開けられない匠の業
・何百年経っても消えない子供の落書き
・人間にバレまくり
・マイケルが医者だったことを今更思い出したが最早どうでもいい
・セリーンの子供時代の役がケイトの本当の娘だとか。その父親で元恋人のマイケル・シーンも出演だとか。色々複雑な現場だ。
・マーカスのキャラが変わりすぎではないか。
・マーカスとヴィクターはSとMの関係ではないか。
・アメリアがかっこよすぎるのではないか。
・クレイヴンは長髪が似合いすぎるのではないか。
・ついにデイウォーカーになってしまったセリーン
・キスシーンで終わらせる無理やり感