もう阪神大震災から何年経つのかな。私は当時確か小学校6年生で、二日後にスキー旅行を控えていた。しかも明日は自分の誕生日、という1月17日。もちろん旅行は中止で、誕生日どころでもなく…。
そんなことを昨日の地震をきっかけに思い出していた。10年以上経っているのに、やっぱり地震に対する恐怖は頭に刷り込まれている。震度1や2ではびくともしないけど、3以上の揺れが一分以上続いた昨日の地震。震災の瞬間が思い出され、無意識に体が固まった。あの時、11才だった私は、本当にこの世の終わりがきた、と思った。このまま死ぬんだ、と。母親としっかり抱き合ったのを覚えている。
大分揺れが収まった後も色々あった。
水もガスもストップして、自衛隊の給水を受けにペットボトルを手に並んだ。山の上から見た隣の区からは煙がひっきりなしに昇っていた。母の友人を訪ねて避難所まで行った駅周辺は、テレビや写真で見た戦争の跡地みたいだった。自分の家だった瓦礫の山の中で途方にくれたり、やりきれない思いをぶつけるかのようにその瓦礫に向かてっ拾った石を投げつける人…。瓦礫の中にも、炊飯器や机、子供のおもちゃなどが見え隠れし、そこに人の営みがあったことが嫌でも思い出される。
自分の友達の家が跡形も無く潰れた。学校の先生から、自分の母親を助けられなかった、という話を聞いた。あの日から色んなものが変わってしまった。悲しかった。
でもあの時、やっぱり人の優しさにも気づいた。がんばれ、って全国から応援してくれた皆さん、遠くからボランティアにやってきてくれた皆さん、続々と届く救援物資。そして何より、被災した神戸の人たちが、打ちのめされながらも手と手を取り合って復興を目指したこと。私は全てにありがとう、と言いたいし、今もそのことを忘れない。多分それは被災した人たちの多くに共通する感情だと思う。普段は奥にひっこんでるけど、決してなくならない感謝の気持ちはみんな持っていると思う。
そんなことを考えた日でした。
今回もまだまだ油断できないですけどね。特に東海地方の方、気をつけてください!