2004年09月23日

ヴァン・ヘルシング鑑賞記

ヴァン・ヘルシング コレクターズ・エディション
うむむ、いやあ。なんと言うか。今ちょっと混乱気味で何書けば良いかわからんのですが・・・とりあえず行って参りました、ヴァン・ヘルシング。

以下ネタバレありありーの感想っていうかもう萌えっていうか、つれづれ感想よろしく。

かーなーり好きですわ、この映画。前評判があまり芳しくないので、萌え期待のみでいったのですが、いやいや、ソマーズ監督に謝りたい。ごめん、大好きだー!この作品だったらもう一回見ても全然OKですわ。

まずソマーズ監督らしさが存分に出ていた気がして、好感が持てました。ハムナプトラが好きな人なら楽しめるはずです。押さえるとこちゃんと押さえてて、悪役にも魅力があって。そして女が戦う戦う。顔ぶっつけるわ、空から突き落とされるわ(大方のキャラが最低一回は落とされてるが)、もうぼろぼろ。男より勇敢で、素敵!まさにアナ女王様様(*´д`*)ハァハァ

アナ様役のケイト・ベッキンセールは、今作と似たような設定の「アンダーワールド」にも出てましたが、あの時の吸血鬼役もかっこよかった~。そういえば共演してた旦那を捨てて監督に走ったんだっけ(^_^;)(最近確認したところマイケルとは結婚してなかったそうです。しかし子供はいるんだよな…。複雑)。
今回はコルセットをかなりきつめにさせられていて、アクションシーンがとてもしんどかったそうです。

詰め込みすぎ、とかCGにむらがある、などの評価も見ましたが、個人的にはこのスピード感は結構好きです。予告を見た限りでは、色んな要素がありすぎて、ストーリーが散漫になっちゃうじゃないかな、なんて心配してたんですけど(超人同盟の後遺症)割とそれぞれの枝葉がメインの話に収束していて、分かりやすかったです。あとCGは、思ったほどひどくは無いです。むしろ(・∀・)イイ!。確かに時々、へ?と思いたくなるようなのはあったけど(一人目の花嫁の炎上シーンとか)。

オープニングの、村人がフランケンシュタイン博士の城に続々とつめかけるシーンも、定石ではありますが、非常にわくわくどきどきさせてくれます。こういう王道な展開できっちり魅せてくれる人が少ないのよね~、最近。

で、そのオープニングでは、伯爵様とフランケンが出てきますが、ドラクリアは本当に素敵ですよ~。声が、訛りが~!ちなみに伯爵はリチャード・ロクスバーグ氏が演じてらっしゃいます。この方ねちっこいけど可愛い役(?)が多い気がするのですが、特にムーラン・ルージュの公爵はMY歴代かわいこチャンベスト30には入ってます・・・(微妙だな)。今回はヒロインに代わってお色気担当だったり。
そいでフランケンのパパを思う気持ちが泣かせるんだな~。本当にかわいそうです。

このオープニングが終わってから爆笑に次ぐ爆笑シーンが最後まで続くのですがとりあえずアクションシーンは全部コメディですから
面倒臭いのであまり詳しくは書かないですが、ヘルシング弱いよ、ヘルシング・・・。
ちなみに最初の敵はリーグオブレジェンドからの出張で(嘘)、ジキル博士&ハイド氏。生きて捕捉するはずだったのに勢い余って殺してしまいました。

そんな自分のへなちょこハンターぶりを懺悔すべく告解室に入ってみた教授は訛りのひどい枢機卿に罵られた挙句、捕まります(どんな告解室や(笑))。このシーンで、どうやらヘルシングが記憶を失っていることが判明。ん?デジャヴ?気のせいです。んで、次の任務に飛ばされるのですが、どうやらここ、ヴァチカン市国のようです。その割には地下に各宗派の呪い師だの魔術師だのがうじゃうじゃいて、おいおい、ヴァチカンの人が見たら怒るぞ、みたいな設定です。

さあ、ここで我らがカールの登場です。どうやら坊主は免れたようで、かろうじておかっぱ…。可愛い、のか?(笑)微妙なところです。どうも半僧という中途半端な立場でぶらぶらしてるらしく、汚い言葉をとても自慢げに使ってみたりします。Damn it!
主に武器の発明を担当し、ヴァン・ヘルシングの相棒的存在。追いかけっこでいちゃいちゃしてみたり。あのいちゃここきシーン、ジャック男は素に見えるですけど気のせいか?(-_-)

そんでもってトランシルバニアに怪物退治だGO!てなもんで、雪山だの何だの、LOTRなら何十分もかけそうな旅程は見事にすっとばしてます。

その頃トランシルバニアでは、ウィル・ケンプとアナ様の兄妹がウルフマンをいてまおうと頑張っています。んで、どう頑張るのかというと、まずお兄ちゃんを縄でしばります。悩ましげです。そのまま10分程放置プレイをするとあら不思議。鼻息も荒くウルフマンが現れ、管理人の分身かとしか思えない勢いで早速お兄ちゃんを犯、いや襲おうとします。王子はバレエダンサーとしての肉体を存分に生かして華麗に跳躍、ウルフマンから必死で逃げます。しかしうっかり八兵衛なみにうっかりなお兄ちゃんは、銀弾の入った銃をぽろりと落としてしまいます。どうやら予算が足りないらしく、加勢に来た人たちは普通の銃しか持ってないようです。計画倒れもいいところです。だめだめです。そこへじょうお、じゃない王女様登場!あまりのかっこよさに劇場内で失神する女子多数。お兄ちゃんを救おうと必死に戦いますが、あと一歩で間に合わず…。王子一回目のダイブ。

あ、そういえば、ウィル・ケンプってマシュー・ボーンの劇団出身なんですね。カーマンにも出演と書いてあるんですが・・・まさかあの、婚約者がいるのに男に走って、車で激しくギシアンしたあげくに殺人の罪を着せられ、更に刑務所で看守に気に入られてレイープされたあの人の役ですか?そうなんですか?(;´Д`)ハアッハアッ

まあ、それは置いといて。
天涯孤独の身になっちまったアナ様。実はこの一族、ドラキュラ伯爵を倒すまでは絶対に天国にいけない、という驚きの誓いを立ててしまっていたのです。なので、生き残ったアナ様は一族全ての行末を背負って戦わねばならなくなっちまったわけです。重すぎる…(汗)
そんな時にヘルシングとカールがのこのこ登場。アナ様一族が治める村に入った途端にめちゃくちゃ警戒され、囲まれる二人。カールなんて棺桶屋にさり気なく体のサイズ測られてます(謎)アナ様はこの生意気な侵入者に怒り心頭ですが、言い争いの最中にいきなりドラキュラの花嫁が襲ってきたりして、てんやわんや状態(私の頭がな)。花嫁ちゃんたちのキュートかつ刺激的な攻撃の前にはヘルシング教授のへなちょこなボウなんか当たるわけない。銀の矢が大量に無駄遣いされ、あまつさえ村人の少ない収穫物にぶっささって破壊しまくる始末。何とか花嫁一人を殺ったのですが、この先教授に任せて大丈夫なんだろうか、という一抹の不安がよぎります。(ちなみに屋根に突っ込んだ牛は生きていますが、こんなどうでも良い情報をきっちり見せてくれる監督が好きだ)

仲間を殺されて大ショックな花嫁ちゃんたちはご主人様の元へ泣きながら帰還。彼らはとっても仲の良いトランシルバニアファミリーなのです。吸血鬼というのはどうもロマンチストというか、ヒステリックというか、セリフや感情表現が芝居がかっていて非常に可愛らしい。その上何故か怒ったり威嚇したりする時は野生的に吼えます。しかし吼えすぎたと思ったら反省して謝る殊勝な心根であることが判明。ここらへんからだんだん吸血鬼たちが愛おしくなってくるという不思議現象が発生します。

この後は、王子が壁に張り付いたまま変身するという高度な技術を見せたり、吸血鬼の子供がわらわら出てきたり(ベルセルク!(((( ;゚Д゚))) ガクガクブルブル)、カールが浮気したり、ドヴェルグが可愛かったり、伯爵×王子だったり、王子が二度目の大ジャンプをしたり、と大忙し。更にフランケンシュタインも参戦して話は大混戦…!ドラクイラの城に乗り込んだヘルシングは伯爵に「ガブリエル」だの「神の左に座す」もの、と呼ばれたり、二人の間には何か因縁というか、むしろ一回ヤッてるだろお前ら位の空気が漂ってました。(ごめんなさい、ごめんなさい)

フランケンシュタインを連れて馬で疾走するシーンは結構お気に入りです。ところで橋壊れてたのに本物の馬車はどっから来たのかしら
フランケンを化け物と言ってる花嫁に笑う。いや、あんたらも相当なモンスターでっせ。でも必死にフランケンを救おうとする健気な姿はなかなか心打たれるものでした。子供が欲しいっていう願い自体は悪いことじゃないんですけどね…。カールの武器で二人目の花嫁死亡。さらにここで王子も死亡。それにしても登場時間が少なくて非常に残念。死に顔もとても美しかったです。いや、腰布一枚だったけどね?
で、敵方が二人お亡くなりになったのはいいのですが、教授がウルフマンにがっつり噛まれておしまいになりました。ウルフマンに噛まれた人間は一週間でウルフマンになるということで、大変だあ!と言ってる間に今度はアナ王女様が花嫁にとっつかまっちまい、いきなりすごいいっぱいいっぱいな状況です。

仕方なくアナを取り戻すため、ドラクイラの居城へ飛ぶ一行。フランケンは悪=モンスターは許せない!という正義感の塊みたいな奴なので、教授がウルフマンに噛まれたという事実がバレた瞬間ぼこって閉じ込めてやりました(極悪)。伯爵に舞踏会に招待され、ここでもてんやわんやの大騒ぎ(だから私の頭が)。でもこういう妖しい仮面舞踏会のシーン大好きですよ~。なかなか素敵な演出がされてました、むふふ。ここでもまたお得意のひもぶら~~~んが登場し、見事アナ奪還成功!ところが今度はフランケンが捕まってしまう。あちら立てればこちらが立たず(違)フランケンが、周りを囲む吸血鬼たちに対して、聖書の一節を叫ぶシーンが好き。その言葉を聞いてる教授の表情の変化にもご注目下さい。

弱点が無いドラクイラを倒すため、色々調べていくうちに、ウルフマンが唯一の対抗策だということに気付く一行。ついでにドラクイラの隠れ家も発見(それにしても40年間篭っていて気付かなかったアナパパはどうなのよ)設定はかなり一方的ですが、平気です。だってソマーズだもん。

じゃあどうやって伯爵を倒すかというと、王子に噛まれてちょうど一週間目の午前12時、まさにウルフマンになりかけている教授が速攻で伯爵を倒し、時計の鐘が鳴り終えるまでに解毒剤をぶっさす!という無謀極まりないカールの意見が採用され、まず解毒剤を手に入れにカールとアナが走ります(イゴールを鋏で脅しつつ(笑))

ところで、伯爵は何で自分の唯一の脅威であるウルフマンを下僕として飼ってるんだ?あれか、いつ殺られるか分からないというスリルが堪らなく興奮してしまうというやつですか、そうですか。脅威を自分の手で飼い慣らす快感とか。むしろ噛んでくれ(;´Д`*)ハァハァみたいな。伯爵に限ってはありそうなので怖いです。
ちなみに解毒剤があるから、とかいうとんちんかんな答えは、お父さん、どうかと思うぞ

アナ達が解毒剤を巡って最後の花嫁ちゃんと戦っている間、教授はフランケンを助けるべく塔の最上階へ走ります。フランケンの命がドラキュラの子供に与えられたら大変なことになっちまいます。しかしドラクイラに邪魔されて、ついに子供たちが目覚めてしまい、こうなったら親玉を殺さなくてはいけない、という追い詰められた状況に!ヘルシングとドラクイラの戦いが始まります。その時12時の鐘が鳴る!ついに変身を始めた教授と、それを見て発作的に笑い出す伯爵(謎)。きっと興奮してどこかが勃っうわあなにをするやあdしふぃおgjv

伯爵も完全変形して、ものすごい形相になって戦います。狼男とこうもりお化けの戦いなんてそう滅多に見られるものじゃありません。いや、別に見なくてもいいか
互角かと思いきやめたくそにやられる伯爵。え?ラスボスでしょ?あ、お色気担当だった

その頃女王様の方も結構すごいことになってます。最後の花嫁にやられそうになっていたアナですが、何故か危機一髪のところでフランケンが上から落ちてきます。そのままフランケンVS花嫁対決に(ここでフランケン→アナみたいな割とどうでもいいシーンが挟まれます)。今度はアナ様がひもぶら~~んしながら塔から飛び出すと、そこにはイゴールに苛められながら解毒剤を持って必死でちょこまか走るカールの姿が!ものすごい勢いで飛び去るアナ様に向かって非常にコントロールの良いパスを出し、なおかつフランケンを助けるなど地味な活躍をするカール。

一方謎も解かぬままさっさと伯爵を殺してしまったウルヴァ、じゃないウルフマン・ヘルシング(正直あんたが一番怖い)。もうすぐ鐘が鳴り終わる!という瞬間にアナ様が駆け込んできて解毒剤を突き刺そうとしますが、凶暴化して我を忘れている教授は彼女を襲ってしまいます。結局解毒剤はちゃんと注入され、教授は人に戻りますが、アナ様は死にました。はい、もう目をかっとばかりに広げて、疑いようもないくらいに死んでました。王女様を抱きしめる教授の姿は涙を誘います。いや、腰布一枚だったけどね?

カールと教授はアナ様を葬ってあげます。カールが僧侶っぽく見えます(そうです)。アナの死を悲しむ教授ですが、振り仰ぐと空いっぱい、ええそれはもういっぱいに王女様の微笑む顔・・・(赤面)!さらにお兄ちゃんやら一族郎党がふらふら~と漂いつつ天国へ上っていく姿が…良かったねえ(´Д⊂
そうして教授とカールは次のモンスターハントの旅に向かうのでした。FIN

つーことで、まあ、本当に良かったよ。面白かったよ。ありがとう。
ちなみに教授の正体は謎のままですが、結構もろばれなのであまり気になりませんでした。あれだ、天使禁猟区だ。

正体を謎のままにしたのは、次回作を作るためかとも思ったのですが、あらかたモンスターが出尽くした感があるので、撮り難いような気もしますし、どうなんでしょ。

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投稿者 yukiusa : 2004年09月23日 02:21 | トラックバック
コメント

2004/09/27 9:51 PM

電気ウナギさま、(こちらでは)はじめまして♪
映画レポ、楽しく拝見しました。
これほど面白おかしく読ませていただけると、映画
そのものに対する評価も☆を増やしたくなっちゃう。
これからも楽しいレポを書きまくってくださいね(^^)

Posted by: Noel at 2005年01月10日 14:53
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Excerpt: 電気ウサギ: 2004年09月 アーカイブ
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Date: 2014.02.24
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