2004年06月09日

クリムゾン・リバー2

クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち デラックス版
行って参りました!おフランス版セブン(禁句)
それにしても、ジャンレノは日本のテレビに出すぎですね。あの気さくな親父っぷりが好きです。
まあ、それは良いとして。前作、マチュー・カソヴィッツ&ヴァンサン・カッセルのラブラブコンビと組んだクリムゾン・リバーは、なかなかの怪作でした。前半部分、どろどろしたフランス的ゴシックホラーミステリー(謎)な雰囲気が素晴らしかったのですが、後半が何だかトンでもない方向に転がり始めあれよあれよと言う間に、あの伝説的なラストへと向かって行ったわけで…。今回もあの空気どろどろ感とか、死体ごろごろ感は損なわれてませんが、まあ、ストーリーとかオチとかは前よりも分かりやすい感じ。というか、どっかで見たような(ぼこっばきっぐさっ)・・・とってもオリジナルテイストな作品でした。下記に続く(※ネタバレしまくりです)

で。
ジャン(ニーマンス)とヴァンサンのコンビもなかなか腐女子的にはおいしかったのですけども、今回はまた新たなつばめ君(?)、ブノワ・マジメル(レダ)がパートナーとして登場です。ブノワって血が似合うよねー。殴られたり蹴られたりした後に顔に血糊が付いてたりすると何故か可愛さアップのような気がするんですが…。まあ、とにかく笑顔が可愛い。ジャンレノ演じる警視とは、警察学校で教師と生徒の間柄だったらしく、久々(8年ぶりか)に会ったジャンを見た瞬間超笑顔!!真っ白い歯がこぼれます。瞬殺。あと女の人に対してどうも引き気味なところがあるようで。ブノワはホモでも不思議ではないと前々から思ってましたが(役者さんは関係ないですね)。そしてジャンの方もかなり可愛いんだよね。エリート警視で、強く出る時はかっこいいんだけど、ちょっとした言動が良い感じである。事件の起きた修道院で、通りかかった修道士に「手を洗うところはどこですか?」と訪ねたところ思いっきりシカトされ(´・ω・`)ショボーンとしてたところとか…(沈黙する修行中の人だったらしい)犬が怖いところとか…(ペットにテリアを一匹飼っているが、ブノワにはモルモットだ、と馬鹿にされている)

事件は曰くありげな修道院から始まります。禁断の13番目の部屋で、新入りの修道士が十字架を壁に打ち付けます。その瞬間、十字架の上には大量の血、血、血の雨〜!ひゃっほう!(おい)まあ、案の定中に人が埋め込まれていたりするんですけど。で、後はみなさんお察しの通り。十二使徒になぞらえた連続猟奇殺人の幕開けでございます。しかし十二人ともなると、結構殺し方が雑だったり(笑)とりあえず、戦争中のドイツ軍の話とか、ヨハネの黙示録だとか、天使だとか、終末だ、扉だ鍵だ、お宝だー、とお約束の流れで、最終的には前作のオチと見まごうような破天荒な展開。最後はやっぱり何かに押し流されます。前作は雪崩でした。

殺しの犯人は修道士姿なんですが、こいつの動きが超人的!そう、人間を超えて、むしろ猿に近づいてます(退化ですね)うきゃきゃ、と言わんばかりのダイナミックな動きで、殺人現場から逃げまくります。当然ブノワも追うのですが、この逃走劇が長い(笑)屋根を越えガラスを突き破り列車に飛び乗り…逃げる、追う。しかしものすごい運動能力を見せ付ける割には無駄な動きが多い犯人。ブノワにあっさり追いつかれてます。とうとう廃屋に追い詰められた犯人はバンバン撃たれながらも腕を広げてかっこよく下に落ちていきます。攻殻の素子のように。または窪づ(バキュンッ)まあ、もちろんみなさんご賢察の通り、ブノワが下を見たときには姿は掻き消えております。で、この修道士誰だよー、と思ってたら。後半同じような奴がわらわら出てきましたorz 一人に絞れよ!もはやミステリーでもねえよ!なわけで、誰が犯人か、などという謎解きは期待なさいますな。まあ、ここまできたらネタバレしちゃいますけどね。黒幕は白の魔法使い、もといリー様ですよ、ぶっちゃけ。(修道士軍団はただの手先)またいらん欲を出したがために身の破滅を…!でもやっぱりかっこいい爺さんだよ。「私に触れるな」って言葉はこの人のためにあると思ったよ(*´д`*)ハァハァ

簡単に言うと、クリスチャンの至宝と言われる”神の書”を、ドイツ政府のお偉方であるリー様が欲しがってたわけなんです。でも自分たちを12使徒と称して活動してたコスプレ集団、もとい宗教団体の人らが先にそれを見つけてしまい…。しょうがないので、殺しまくりました。ヤケになってやった、反省している。ってとこでしょうか。違うね、あは。もう最後、リー様が神の書に触れて持ち上げるところ。明らかに罠があるだろ!気づけよ。絶対やばいって、持ち上げた瞬間なんかゴゴゴゴ…とかいう音するって!と思ってたら案の定でした。後ろで捕まって吊るされてるブノワとジャンは必死で止めるのですが、リー様は完全にイっちゃってて聞いちゃおりません。このシーンは、インディー・ジョーンズ最後の聖戦で、ナチスがアークを開けんとする様にも似ておりました。哀れ。あ、そういえば今回のリー様はドイツ人役でしたね。

と、こんな感じでものすごく取り留めの無いレビューになりましたが、もともと頭の整理が苦手なので許してください_| ̄|○
あと、途中にも書いたのですが、殺し方が雑な気が…前作でマチューが死体にすごく拘っていたのが頭にあったし、けっこうインパクトがあったので、今回はそういうマニアックな拘りが感じられず残念。そこがリュック・ベッソンらしい、っちゃあらしい。ただ、今作にも目ん玉えぐりはありました。誰の好みなんでしょう(汗)あとですね、犯人たちの超人的な運動能力は薬を使ったドーピングだったみたいで、これが最後に役立ちます。あのシーン、私は心の中で叫びました。ファイトオ!いっっぱぁ(殴)…。最後に。一人だけ生き残ったイエス様(役)の人に注目!作品中ずっと寝てるんですが、なかなか可愛らしいお顔立ち。みんなに守られて結構役得のような…?うなされている様がなかなか良かったですよ(ニヤニヤ)

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投稿者 yukiusa : 2004年06月09日 19:18 | トラックバック
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