イーリアス原典よりパトアキ名言
盟主アガメムノンとの諍いのために、拗ねて戦から手を引いてしまったアキレス。そのおかげで形勢逆転、ギリシア軍は危機に陥った。そんな味方の状況を見過ごせなくなった心優しいパトロクロスは、涙を流して親友に取り縋る。
パトちゃんのつぶらな涙にさすがに心動かされたアキレス(パトの縋る様子を、母親に抱きあげてくれ、とせがむ少女のようだ、などと表現してます。このエロ親父め)
じゃあ、お前俺の鎧を付けて戦ってもいいぞ、としぶしぶ許可を出してしまいます。でも、絶対にヘクトルと戦ってはいけない、すぐ帰ってくるんだよ、と忘れずに釘を刺します。これが迷、あいや名言。
「だから、さあ、船勢に(救いの)光をもたらしたなら引き返してくるのだ。
他の者らは平原でさらに争わせておくがよい。
父なるゼウス、アテーナイエー、それにアポローンの神よ、どうか
トロイエー人らのある限りひとり残らず、またアルゴス人(ギリシャ人)らも
誰ひとりとして死を逃れることのなきように。
ただわれらふたりは破滅を逃れて、
このふたりだけがトロイエーの聖なる鉢巻きの解き手となり得ますように。
(16巻95−100)」
なんという苛烈な愛のお言葉!敵も味方もみんな死んでしまえ。ただ俺とお前の二人だけが生き残ればそれでいいんだ。おいおいおい。何だこりゃ(笑)