ブラックホークダウン・アスキーアート(2chによる、BHDのAAまとめサイト。普通に笑えるけど、参考書籍とかも載せてあって、割と真面目)
これまた今更感がひしひしと迫ってくる映画を見てしまいました。管理人は非常に戦争映画が苦手なので、ある程度覚悟を決めないと見られないのです。なので、いくら萌えると言われても、なかなか手が伸びず、今日までやってきてしまいました。
戦争映画といえばやはりグロ。あの切迫感と痛々しい映像(特にプライベート・ライアン以降)がもう見てられない。何でそこまで映すのよ~(泣)と思いつつ、しっかり指の間から見てしまう変な根性の持ち主なので、できるなら戦争系とはお近づきになりたくない!と思ってます。しかし哀しいかな、戦争映画には萌えが多い!なんたって男同士の絆に重点が置かれてますからね。ほっとんど男女ロマンスが入る余地が無く、更に言えば軍人さんが漏れなくかっこいい。軍服もさることながら、極限状態での男の生き様がこれでもか、とここかしこで展開されるのですから…。もう今更不謹慎とか言ってらんないです、すいません_| ̄|○
<ここからは映画とか戦争について語ってます。萌え話目的の方はつまんないので飛ばしましょう>
そんなわけで、「ブラックホーク・ダウン」、確かに戦争映画としてはある程度痛みを感じましたが、萌えも十分!というか、今まで見てきた戦争映画の中で一番好きかもしれないです。何度も見直した作品ってこれ位だもん。本当に良い場面が多くて、確かにちょっと痛いんだけど見ずにはいられない、という気持ちになります。やっぱ私はリドリーが好きだ(この人のメイキング映像はいつも抜群に面白い)。多分この作品を見て、アメリカ軍が勝手に介入したから悪いんだ、っていう見方をする人も多いと思うし、これがアメリカに対する批判映画だ、とか、逆に、美化したプロパガンダである、という風に取る人も少なからずいると思うけど…私はそんな映画じゃないと感じましたね。逆に、他の戦争映画に比べて非常に公平な、客観的な目で撮られている事に驚きました。こんな撮りかたもあるんだなあ、と。まあ私が言いたいことは劇中、デルタ隊員のフート(エリック・バナ)が言ってくれてるんだけれども。現場の人間にしてみれば、もうアメリカの政治とかサマワの内戦状況とかそんなことに構ってる暇が無いんだろうな。目の前の銃弾をいかにして避けるか、そして相手をいかに早く殺すか。戦場に入れば、命を懸けたやり取りで頭がいっぱいになってしまうに違いない。とにかく命令をやり遂げ、帰還すること、そして仲間を見捨てないこと。それらを守ることだけが彼らを動かす原動力となっているのだろう、と思いました。
「一人残らず連れて帰れ」一見非情にも思えるこの命令は、しかしきっと重大な意味をもつのでしょう。それは軍部の規律を守ることにも繋がるだろうし、「アメリカは絶対に仲間を見捨てない」というアピールにもなるでしょう。もちろんアメリカの兵士にとってみれば、いつ自分が銃弾に倒れるかも分からない状況で、死体になってすら必ず連れて帰ってくれる、という一種の安心感が生まれるという保障的な意味もあります。しかしやはり一番は、彼らにとって「命を懸けて仲間を救う」という精神が大きな支えとなっているということではないでしょうか。きっとこの精神がなければ、仲間を見捨てても自分の命を守る、という行動が全てだったとしたら。多分多くの兵士は根本的にメンタルな崩壊を迎えるのではないだろうか、と思います。いくら自分の国を信じていても、目の前の民間人、女子供すら容赦なく殺さねばならない現実、そして自らの死への絶え間ない恐怖。そんな過酷な状況下で、実は「Leave no man behind」ってのは兵士の正気を保つ安全ピンなんじゃねーの、と思うわけです。多分この合言葉が無ければ彼らは無秩序な烏合の衆になってしまうのでは。たとえ全てを信じられなくなっても、目の前にいる味方だけは助ける!という、この信条だけが混乱の中で、彼らにとっては唯一頼れるものなのかもしれません。
とか自分で言っててうっかり萌えた(*´д`*)ハァハァやっぱり戦場で信じられるのは共に戦う者同士よねvというわけで女子供はすっこんでろ!!でございます(うわー)
で。私が驚いたのは、上にも書いたのですが、この作品とても客観的に描かれていて、不快感を感じなかったこと。戦争映画では珍しいです(ただ最近はこういう傾向が増えてきたかも。事実を忠実に再現するタイプですね)。はっきり言って、民兵なんかむちゃくちゃひどいことしてるのように見える。常に大群で迫ってきて怖いし、米兵の死体にアキレスと見紛うばかりの冒涜を加えるし…。ちょっと間違えば観客の彼らに対するイメージは恐怖と憎しみのみになってしまいそうなもんですが、不思議なことにあまり憎しみは湧かない。それは元々アメリカの自業自得とかそういう意味ではなくて、途中の民兵一人一人の顔が、悲しみと憎しみに満ちているからだと思う。彼らが肉親が次々と殺されていく現実を目の当たりにしていることに気付いたから。そして彼らなりの考え方ではきっと米兵っていうのは憎んでも憎みきれない存在に違いないことを思ったからでしょう。そこには彼らの正義があり、また生活がある。それを同じ線の上で推し量るのはアンフェアでしょう。そのお互いのすれ違いの哀しさがこの映画の隠れたテーマでもあるだろうし。
「ソマリア人を助けにいって、ソマリア人に殺される理不尽さに腹が立つ。これをはるかに超えるソマリア人が、希望回復作戦以後、命を落としたことも間違いない。ソマリア人を助けにいって、ソマリア人を殺すはめになった理不尽も悲しい。」とは「ソマリア・レポート」からの言葉。
私はアメリカの介入は決していらないお世話だったとは思わないです。アメリカのこういう動きには割りと批判的な意見が多いように感じます。曰く「余計なお世話」「でしゃばり」「他国の戦争に口を出すな」…いかにもまっとうな意見ではあるでしょう。でも、私はソマリアの惨事に対して、誰もが見てみぬ振りをし続けたときのことを考えると戦慄します。きっとアメリカ以外のどの国も、他国の内戦なんかに手を出す勇気は無いでしょう。あまりにも背負うリスクが高すぎます。けれど、もしそのまま内戦が続き、虐殺が続いたとしたら。きっと何年後かには世界の精神が病んでいるのでは。何故なら私達は共犯だから。多くの命が失われていくことを、消極的ながら肯定してしまったという事実を全ての国が背負わなくてはいけないのです。けれど、その罪悪感をアメリカが肩代わりしてくれているから、私達はテレビや新聞で彼らの失敗を笑ったり批判したり「そら見たことか」としたり顔で話したりできるわけです。それが良いか悪いかは分かりませんが、ともかくも私達が何とか取り澄まして日常生活を送れるのは、やっぱり現地で死と向き合っている、多くの兵士たちのお陰であることは事実。それを忘れて、紗に構えた批判論をかます気には到底なりません。現在の日本を含め先進諸国は、アメリカを批判することが流行っているのでしょうか。こういう流れは好きじゃありません。深く考えもせず、取り合えずアメリカとかブッシュを批判すれば話に乗れる、という風潮(まあ当のアメリカは屁とも思ってないでしょうが。それもむかつくな)。
<こっから萌え話だよ!普通の映画感想目的の方はここで引き返してください!
※普通に男同士くっつけた妄想が展開されてるので、自己責任で読んでね>
で。何が萌えるって。もうすごいぞ、この映画は。やっぱり早く見ておくんだった!もうあんまりサイトとかSLASH作品が残っていない(泣)
まずお勧めカップリング。王道でサンダーソン×グライムズ。いや、このカップリングはほんっと王道でしょ。自分でもびっくりするぐらい普通にこの二人が好き。っつかサンダーソンのウィリアム・フィシュナーがむちゃくちゃカッコいいことにまずびっくり。この人あんまり正統派な役を見たことがなくて(exアルビノアリゲーター)。笑顔がもーーーーー。たまんない。一見いかにもレンジャーを見下してそうなのに、中身はとっても親切なジェントルマン。仲間思いの凄腕デルタ(ああ、このギャップ(*´д`*)ハァハァ)。んでグライムズはユアン・マクレガー。彼は主役級で出るとなんか萎えるのですが、今回は丁度良い感じの出張り具合で、更にヘタレっぷりも絶妙。普段はデスクで戦いたい、と不満を漏らしているくせにいざ出陣となるとへっぴり腰。しかしやるときゃやるぜ!としっかりレインジャーぶりも発揮。サンダーソンにきゃんきゃん懐く様子に、もうお前らほんとラブラブですなー、とほのぼのした目で見守る管理人でした。ちなみに原作ではデルタはレンジャーの憧れであることが描かれており(そりゃ最精鋭部隊だもんな)、デルタはデルタで、レンジャーの坊やどもに戦い方を仕込む手助けをしたり、デルタとレンジャーの関係って何だか美味しいわv
更にジェイソン・アイザックス演じるスティール大尉がまたいつもに増してお美しい。堅物上司なのだけど、いざというときはとっても優しい部下思い。お相手としてはルイス本命(瀕死の床でも大尉命っぽい彼の必死さが泣ける)。実はサンダーソンという伏兵も(この二人の言い争いとか見てると、昼はこんなにいがみ合ってるけど夜になったらきっと…という妄想が)。まあどっちにしても受けですけどね、大尉殿!
で、フートはまあかっこいいんだけど、私、エリック・バナという人に対してあんまり801レーダーが働かないらしいです(^_^;)。なので、妄想的にはスルー、もしくは噛ませ犬的な存在(しかも絶対報われない)になってしまいます。俳優さんとしては、この人の存在が一番素晴らしかったのではないでしょうか。映画の成功も、エリックの演技無しには有り得なかったですし。まじでかっこいいです。そして良いことを言います。ずばっと怪傑ゾロリ先生ですな。
他にもほんっと色々いるんですよ~。何かこう「おっ」と思わせる美形君揃い。さり気なくサイズモアとドクが好み。あとネルソン&トゥオンブリーのお笑いコンビ。最後のお互い額くっつけ合ってオンブリがネルソンをしっかり抱きしめてやる所が…(´Д⊂ 管理人はもう萌えと涙で顔がぐしゃぐしゃでした。一人でヘリを守るブッシュ君がまたツボ!(彼あの後亡くなったらしいです)マクナイト役のトム・サイズモアが可愛く見えるのはもう末期症状!?さらにガリソン@サム・シェパード!渋い、セクシー、演技うま!本部から全く動かないで、台詞回しだけでよくあんなに深い表現ができるなあ、と素直に感心ですよ。でもガム噛みすぎですよ。気になるよー。モアリムで萌えるのはデフォルトですがな(謎)
まあそんなことは置いときます。実は今までの萌え談義は全部前振りですから(長っ)
いくぞ、いくぞ、大本命いくぞ、
いいの?本当に言っちゃっていいの?知らないよ、聞いて後悔しt
シュガート×ゴードン萌えーーーーー!!!
ほら、言っちゃった!言っちゃったよ、この人!!
いや、あの、真面目な話、デルタの命懸けた二人組が格好良かったのよ、本当に。もう正直顔がもろ好みな二人だし、仲間の命を救うために我が身を投げ出す勇気は尊敬に値すると思う。どうやったら、助けの来ない状況で、敵だらけの中に単身乗り込んでいくことができるだろう。私には決して考えもつかない行為である。特に二人には奥さんがいた、という実話があるし(映画ではシュガートは作戦の前に奥さん(実はグラディエーターの妻役だった方)に電話をしている)。何のために命を投げ出すか。彼らはその答えを自分なりにはっきりと掴んでいたんだろう、と思う。すごい、すごいよ(*´д`*)ハァハァ←おい
更に言えば、二人だからこそ行けたのかな、と。背中を任せられる信頼できる男同士だから、わずかな希望がそこにあったのかもしれない。もしかしたら生きて帰れるかもしれない。うーん、男の絆やねえ。そしてゴードンが撃たれたときのシュガートの切ない表情と死に向かう姿。ここ以上に泣ける場面があるだろうか。
そしてそこには友情以上のものが。ぐふふふ。あ、これはあくまで映画の設定です。実在の方とは何の関係もありません~。シュガートが一等軍曹で、ゴードンが曹長、っていうのもいいのよね。一見同等のやり取りをしてる二人だけど実はゴードンの方が地位が上。多分ゴードンはかなりのエリートだと思われます。確か本物の二人は10以上年が離れているはず(何とゴードンの方が若いのです)。
えーっと基本的なことですが、シュガートとゴードンは冒頭でチェスをしていた二人です。金髪の方がゴードン、奥さんに電話してた方がシュガートです。あー、デルタはまじで可愛いカッコいい男揃いで美味しすぎですよー。わざとか!?わざとなのか!?
ちなみに二人の受け攻めに関しては諸所反論あるでしょうが、私は絶対にゴードンが受け!です。シュガートも相当受けくさい綺麗な顔立ちをしているのだけれど、私に言わせれば彼は絶対に受け身になりたくない人だと思うのですよ。寡黙なタイプで、あまり自分の考えは口に出さないけど、結構我を通すところがあるのではないでしょうか。それでこそデルタ(勝手な定義づけ)。ゴードンは割と受けでも平気そうなので、シュガート×ゴードンが一番自然でしょう(もう無茶苦茶言ってるな)。
自分の好みはシュガートなのですが、何故かゴードンが受けている妄想をするのが好き。お相手は別にシュガートでなくても(ああっ、大前提が…!)。とりあえず戦いの緊張と興奮が渦巻く夜の宿舎とかで。相手はデルタのフートかサンダーソン。彼らも友人だけれど、愛は無い関係でいて欲しい。あくまで友人として体を貸し借り。そんな彼らに嫉妬してしまうシュガートも良いですね~。え、何?ヘボン認定?ああそうですよヘボンですよ(泣)
んじゃ最後にシュガート×ゴードンの神SLASHが読めるFANDOMここに置いていきますね。
Persephone on Her Journey to Hades
追記
音楽のハンス・ジマーが今回も良い仕事。あんなほにゃーっとした顔してやる時はやるんだねえ!(失礼)